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第八章 井上ひさしさんの座右の銘と「夜物語」 [脚本]

演劇界に大きな足跡を残した

井上ひさしさんが亡くなった…。

ここに井上さんの「座右の銘」がある。

 

むずかしいことをやさしく、

やさしいことを深く、

ふかいことをゆかいに、

ゆかいなことをきまじめに

書くこと。

 

大衆の心に届く言葉をどう届けるか、

井上さんは知っていた。

「夜物語」の脚本は井上さんの

言葉通りの作品だ。

原作をお読みになった方は

ご理解頂けると思うが、

その複雑さに驚かれると思う。

 

幅広い年代に愛される作品にするため、

脚本は必要最小限のシーンと会話に

とどめてある。

 

どの場面をピックアップすれば、

大衆の心に届くか…。

優しい言葉とスピーディな展開が

鍵となった。

書かれている台詞はシンプルだ。

単純であればあるほど、

俳優の演技力が試される。

 

今、お稽古場では、観客として観ていた

数名の俳優がお稽古場に入っている。

簡単そうに見えていた所作や台詞に

戸惑いを隠せない。

 

観るのとやるのとは大違い。

だが、それを自分のモノにした時、

俳優は次の扉を開けて、進んでいく。


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第三章 女性の力~無限大に広がっていく予感 [脚本]

近年、演劇の世界では女性脚本家の活躍がめざましい。

頂いた公演のチラシを見ても、主だったスタッフに女性の名前が当たり前のようにある。

テレビの脚本家に至っては男性は何処へ?と思う時があるほどだ。

時代の先読みと大衆が求めているもの、社会問題、題材のチョイスやヒットしそうな商品など面白いと思えるものをキャッチする能力が女性は長けているからだ。

女子高生や主婦、OLなど、商品開発のために企業が招き、試供品を提供したり、覆面会議などをして商品開発をしている現状が物語っている。

女性に受け入れられなければ商品はヒットしない。

女性は心の中で思っている。

「愉快!」

男性が体面を気にしたり、立身出世に気をとられている頃、自由気ままな女性達は己の声に耳を傾け、興味を持つ場所へと飛び込んでいった。

いまだにカルチャーや舞台の観客に女性が多いのはそのせいだ。

稼いだお金を自分磨きのために惜しみなく使い、いつしか趣味から仕事へ、起業家へと多様な流れをつくり始めた女性達。

カッコいい!

もちろん最前線にいる人はまだまだ男性だが、社会的背景が変わってきたせいもあり、女性の進出を阻むものが少なくなったように思える。

[わーい(嬉しい顔)]

テレビで活躍中の「おねえマン」たちも心は女性だ。

目の付けどころが違うからこそ女性たちに支持されている。

。。。

さて、アメリカでようやくアフリカン-アメリカンの大統領が誕生した。

どんだけ長い時間かかったのだろう…。人種の壁。

にしても演説には感動した。

女性大統領までには長い道のりになりそうだが、歴史は確実に変わってきた。

そう遠くない未来に我々はその瞬間を目撃する…。

待ち遠しい。 


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第一章 脚本が目指したもの [脚本]

夜物語では平和な暮らしに飽きた妖精が人間のように結婚を望み、子孫を残して、死を願って旅に出る。旅の果てに出会った小人に妖精は静かに語り始める。

聞き手である小人、ドブネズミ、ヒキガエルは今の社会で働く私達そのものだ。その二つのグループがいつしか重なりあい、過去の話と現在の話が溶け合い、新しい未来へと向かっていく。やがて「生きていくこととは何か」が分かってくる。

原作の持つテーマはどこまでも深く、重く、そして美しい。

脚本を練り上げる上で羽鳥さんが苦心したことは、どの世代が見ても理解し、楽しさの中に考えさせる問題を投げかける作品にすることだった。

程よい重厚感と分かり易い言葉。テンポの良いストーリーの中にしっかりとテーマが組み込まれていて、音楽はそのテーマを浮き上がらせるための欠かせない存在であって欲しい、そう考えた。

装飾的な長台詞と理屈っぽい台詞を避けたために、役者にとってはかえって難しい台本になった。でもキャラクターを掴めばいとも簡単に物語の世界に飛び込める。俳優諸君、頑張って下さい。


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