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第一章 人を育てること [講師]

寺子屋方式のやり方は5年目を迎える今でも変わらない。だから受け入れる人数は決めている。

年によってミュージカルクラスが増えれば、演技クラスは減る。もちろんその逆もある。レッスン開始後もバランスを考えて、各クラスの人数調整をする時がある。だからフォーマットに沿ってオートマティックに募集できた年はまだ一度としてない。

集まってきた生徒をじっと観察し、どこに重きをおいて指導するかを決める。教材も必要に応じて変更する。だから最初の3ヶ月はとても重要だ。対人間の仕事をしているのだから、指導方法が変わるのも当然。講師も真剣、生徒も必死。

人を育てるというのはそういう苦労があって、初めて報われるのかもしれない。教える側が楽をしたらそれまでだ。企業もしかり。消費者の笑顔を求めて商品は生み出される。生産者側が手抜きをしたらその時点でその企業は後退の一歩を歩み始める。

賞味期限で問題になった船場の老舗料亭などは自分たちの利益しか考えなかったのだろう。経営者は言い訳をしてはいけない。一連の騒動を見ながら、「人間の品格」について考えた。


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序章 尊敬する人⑦ [講師]

はっきりしている。興味のあるものと、そうでないものの差が。

「えッ、本当に覚えていない!?」、「なんで~?」、「嘘でしょう…。話したよね~」・・・・。                                                                 

興味のあることはどこまでも深く、ないことは時々頭に入らない。会話している途中でも心ここにあらずだ。記憶に関してはより選別されている節がある。気になったことは感心するほど深く遡れるが、どうでもいいと思っていることは、ごく最近話したことでも記憶外。

長く通ってきている生徒は慣れてきたようだが、私はあきれてしまうことが時々ある。

誰のことだって?

そりゃ、羽鳥さん、あなたのことですよ(笑)!

 

なんとも人間臭く、誠実で、嘘がない。その澄み渡った目でどうぞ「人」を育てて下さい。                                                           


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序章 尊敬する人⑥ [講師]

文学部編入をあきらめた羽鳥さんは大学3年の時に教職の資格を取ろうと思い立った。

大学に入ってからも、母校である大森三中のバスケットボール部のコーチとして中学生を指導していた。顧問の先生をこよなく尊敬し、また先生からも厚い信頼を得ていた。だから教師になるのは自然な流れだった。そして書類を手に教務部へ…。

ガーン!再び悪夢が…。

受付が終わっている…!?

OUT!

何を勘違いしたか、1日違いで、OUT! 受付は前日に終了。

ガァ~ン、ガラガラ…(静)…(止)。

羽鳥さんをみているとギリギリまで動かないことが時々ある。B型のせい?違~う、…脳天気!? …それも違う。

楽天家! そう、それだ。


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序章 尊敬する人⑤ [講師]

羽鳥さんが脚本を書こうと思い立ったのは大学1年の時。青山のシナリオセンターに半年間通い、構成の基礎を学んだ。                                                                                                                                                                                                                 慶応大学商学部に入学して、なんで脚本?なんで俳優?                                                                                 学生時代の友人は変わった奴だ、位に思っていた。

大学2年の時に文学部への編入を考え、書類をもらいに…教務部へ。                                                                                                 おーっと!試験が、あった…!!! それも大学入試のような試験が…。

どうするか、羽鳥さん!? 

「えっ、無理に決まってるじゃん…」(今風に言うと、こんな感じ)

塾高から大学に進んでいるので、受験勉強は高校進学のときで終了。                                                                                                                その後はどうも勉強しなかった様子で…。                                                                       文学部編入をあきらめ、3年の終わりには四季に挑戦。4年の時から研究所に通った。

大学は?なんとか商学部を卒業。

どこが努力の人だ~!!!!!(怒)


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序章 尊敬する人④ [講師]

高校生の時からバスケットボールのコーチとして中学生を指導していた。分かり易い指導方法はその頃から定評があった。羽鳥さんの中でその原点に立ち返ることはごく自然な流れだったのだろう。

演技を教える…。20代後半から新たな挑戦が始まった。

俳優として叩かれ、劣等感の中で四季の方法論を噛み砕き、自分の中で新たな理論を生み出す作業を繰り返した。これは台本を読み、与えられた役を自分のものにする作業に似ている。方法論は生き物である。教えている生徒から教わり、進化させる。羽鳥さんの演劇雑記でも触れている。

苦難の山を越えた先に待っていたものは俳優としての人生ではなく、指導する側の道だった。歌えても、ダンスが出来ても演技が出来ない人は表現者にはなれない。オペラの世界でもバレエの世界でも同じだ。内面の深い表現が必要とされる。

俳優は台詞を言っているだけでは俳優ではない。内的な表現を観客に届けられなければ、感動は生まれない。

作品の中で役を生きる。このために演技は存在する。


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序章 尊敬する人③ [講師]

初日から笑いが絶えなかった。演技クラスでもミュージカルクラスでも。                                                   リラックスした空気の中で生徒の中に潜む様々な可能性を引き出そうと、弾丸のようにジョークを喋り、あっと言う間に生徒から緊張をとっていく。

感心してしまった・・・・!人から評判は聞いていたが、実際に見ると、マジックを見ているような感覚。一人一人に合わせて指導方法を変えていく。

以前、メディアの方が取材した時、まるでボクシングのトレーニングを見ているようだと評していた。スピーディに、的確に症状を把握し、処方箋を加えている。

 

俳優として、27年間もがき苦しんだ。不器用そのもの。                                                         箸にも棒にもかからない俳優を使い続けてくれた演出家に心から感謝した。 

「自分のような俳優をどうしたら教えられるのか…?」「分かり易い方法で…」

演出家や先輩から演技指導を受ける度に羽鳥さんの頭の中で方法論が駆け巡った。


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序章 尊敬する人② [講師]

羽鳥さんと出会って、学んだこと。

「山登り」「ポジディブシンキング」「考えたら行動すること」「あきらめないこと」「雑読」…。

金時山登山に誘われた時、気軽な気持で、という言葉を真に受け、本当に気軽な服装と靴で初めての登山に臨んだ。深く考えもせず、バカでした。服は汗でビッショリ。靴はグズグズ。行き交う人は笑っている。

学生時代、マラソンが嫌いだった。肺があまり強くないため、呼吸困難になり、完走するのに人一倍時間がかかった。そのせいか、自分は持久力のない奴だと決めつけていた。

…勝手な思い込み…。

だから金時山への挑戦は自分を変えるための挑戦でもあった。

そして頂上へ。美味しい空気が肺一杯に入っている。無理の無いペースでゆっくりと登ったせいか、下りは軽快。変われるような気がした。

それから何度となく山登りに行き…変わった。

ちなみにこの金時山は長嶋茂雄さんの軽いトレーニングコースだったようで、数十分で走り抜けたとか…。やっぱり超一流の選手は凄い!

この長嶋さんの話は金時茶屋に毎日通ってくる「金時娘」と呼ばれたおばさんから聞きました。                                             まだお元気かな~。


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序章 尊敬する人① [講師]

99%努力の人。羽鳥三実広さん。脚本、演出、演技トレーナーの看板を掲げている。

歌えない、踊れない、演技が出来ない、3つの「無い」を持ったまま今から30年以上も前に四季研究所に合格した。今の劇団四季では考えられないことだが…。当時はこうした奇跡があった。

入所後も、人一倍レッスンを積んだが、成績はいつもビリ。卒業試験の時に考慮されたのは120%のレッスンの出席率とバスケットボールでインターハイまで行った運動神経の良さ。そして努力するひたむきさ。120%の出席率とは規定以上のレッスンに出ていた数字。

演出家からは「漬物石になれ」と言われ、卒業試験は合格した。

どん底からスタートした劇団人生は挫折と努力と学びの連続だった。


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序章 創造性を秘めた人② [講師]

「マリリン」の台本を渡し、次々と出来上がって来る曲を聴いた時、ミュージカルが体に沁み込んでいる人だという印象を受けた。

「京子さんに曲を作ってもらおう!」

そう羽鳥さんに言われた時、「作曲家!? もし実現したら新たな人生を京子さんは歩んでいく。ちょっといいかも、いや凄くいいかも」と思った。

羽鳥さんが四季を退団した時、大変ありがたいことに演技講師、演出、脚本の話をいくつか頂いた。そしてある仕事場で再会したのが、鈴木京子さん!

果たして京子さんの教える力はどの程度か。羽鳥塾の講師としてお願いできる人か否か。

杞憂でした!                                                                                    羽鳥さんは彼女を「天才型」と呼んだ。

「どれどれ、……(!!!)……(!!)…(!)……(!!!)」。

決まった!ボーカルは鈴木京子さん!

ダンス、ボーカル、演技のレギュラー講師がようやく揃った。                                                    


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序章 創造性を秘めた人① [講師]

劇団四季でメインキャストを演じた鈴木京子さん。                                                               彼女に羽鳥さんが再会したのは既にボーカルの指導者として第2の人生を歩み始めていた頃だ。                                                                        四季時代、これと言って親しい間柄ではなかった。だが、京子さんから退団するにあたっての相談を電話で受けた。

「お話しできる人が羽鳥さんしか思い浮かばなかった…。」

正直驚いた。あのクリスティーヌが退団!? その話を傍らで聞いていて、京子さんが演じたエビータがもう見られないのか…と淋しさがこみ上げてきた。俳優は孤独だ。主役を演じる人の重圧ははかり知れないものがある。退団を決意するまでには人には言えないご苦労があったのだろう…そう思った。

人生において要所要所で出逢う重要な人物がいる。

この時は京子さんも羽鳥さんも数年後に立ち上げるシアタープロジェクト羽鳥で、一緒に仕事をすることになるとは知る由もなかった。(…篤姫…じゃないってば~!) 


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