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蜘蛛女のキス~俳優なら経験してみたい大役 [舞台]

15年も前になるだろうか。

ブロードウェイで観劇した「蜘蛛女のキス」。

観終わった後、何とも言えない感動が

いつまでも続いた。

メインを演じる3人の歌声と演技は言うまでもなく、

サブメイン、アンサンブルに至るまで、

見事に作品と溶け合っていた記憶がある。

 

素晴らしい楽曲。魅惑的な歌声。

とにかく何もかもが素晴らしかった。

ホテルへの帰り道にチタ・リヴェラ版と

バネッサ・ウィリアムズ版の2つのCDを手に入れ

帰国してからも、何度となく聴き比べをしたものだ。

 

思い起こせば、「蜘蛛女のキス」との最初の出会いは映画。

ウィリアム・ハート演じるモリーナは実に素晴らしく、

その緻密で繊細な役作りに驚きを禁じ得なかった。

 

日本でもミュージカルやストレートプレイとして

何度か公演されているが、あの時のブロードウェイ版や

映画ほどの感動は得られない

その理由を見つけるのはなかなか難しい。

個々の俳優たちの演技力は達者で、

演出も意欲的なものが多いのだが…。

 

モリーナの心にある蜘蛛女をどう見せるか。

ヴァレンティンとモリーナの心理変化をどうするか

ポイントはたくさんあるが、やはりモリーナ役者が鍵となる。

俳優なら、一生に一度は経験してみたい大役。

ミュージカルなら、オーロラ、ヴァレンティン役者の声質が

作品を左右するかもしれない。

 

さて、今回の池袋芸術劇場での「蜘蛛女のキス」。

現実と非現実の区別がつきにくく、

観客はなかなかストーリーに入れなかった。

装置や衣装も豪華な舞台だっただけに、

そこが残念でならない。


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