第一章 羞恥心との戦い [レッスン]
俳優が直面する問題。「恥ずかしさ」。
さあ、どうやったら克服できるのだろう?
台本にはワケの分からない呪文やら、奇声やら、妙な言い回しが出てくる。演じる側は戸惑いがあり、恥ずかしくてたまらない。しかし、恥ずかそうに演じている俳優を見ると、見ている側はもっと恥ずかしくなる。
魔女や動物や昆虫などは人間の目からみたら異様な生態に思えるだろう。だが、自分と一体化すれば「恥ずかしさ」は消える。それぞれの役として生きることが出来れば、今まで「恥ずかしい」と思えた行動が当たり前のことになる。
何故呪文を唱えるのか、何故素っ頓狂な声を出すのか、何故奇声をあげるのか…。そこには必然性があるからだ。
台詞を喋りながら「どうやろうか?」「どんな風な形がいいかな」と思っているうちは役との距離感があり、恥ずかしさはついて回る。
「飛び込む」ことは「役を生きる」ことである。
そして「役を生きる」ことは「羞恥心が消える」ということだ。
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